新在家北町自治会
会長 緒方 武夫 様

1998年3月25日
石炭火力発電所問題を考える市民ネットワーク
世話人 和泉 正人 (兵庫県保険医協会)
井上 准一 (神戸公害患者・家族の会)
小牧 英夫 (弁護士)
小山 乃里子 (神戸市会議員)
広岡 豊 (兵庫県労働組合総連合)
藤田 晃 (甲南大学教授)
風呂本 武敏 (日本科学者会議兵庫支部・神戸大学教授)
森岡 芳雄 (東神戸病院医師)

神鋼石炭火力発電所建設に伴う問題点についての
懇談のお願い

 選抜高校野球大会が始まり桜の便りが届く今日この頃、春はすぐそこまで来ています。皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 さて、神戸製鋼は、2基目の石炭火力発電70万キロワットを落札し、1月13日に正式契約を行いました。また、環境影響評価書案が3月18日に発表され、23日より縦覧と説明会、意見書受付を始め、着々と建設準備を進めています。24日には灘区内の自治会から代表2人を集めた説明会を行うなど、説得活動も強力に行っています。
 私たちは、石炭火力発電所建設計画が発表された直後より、シンポジゥムを行ったり、学習会の開催、神戸製鋼との話し合いを行ってきました。また、神戸市・兵庫県などとも話し合いを行い、中部電力碧南石炭火力発電所の現地視察などもおこなってきました。このような運動の中で、神鋼石炭火力発電所建設は、神戸市南部だけでなく広範囲の地域に大きな影響を与える可能性が明らかになりました。
 神戸製鋼が行っている説明は、自社に都合の良い内容ばかりで、健康被害につながる大気汚染や環境悪化に関しては、問題ないと一方的なものではないでしょうか。様々な方面から多くの情報を集めて、総合的な検討を行うことが、正確な判断をするために必要ではないかと思います。
 つきましては、私たちが行ってきた運動で、明らかになった問題点や皆様の疑問点などについて、懇談する機会を設けていただきますようお願い申しあげる次第です。

以上