神鋼石炭火力発電所建設計画の
環境影響評価書案公聴会で公述と傍聴参加を

火力発電所問題を考える市民ネットワーク

 神鋼神戸発電所環境影響評価書案への意見書は305件、公聴会開催要請は49件出され、兵庫県は芦屋市で、神戸市は灘区で公聴会を行います。
 対象地域を中央区・灘区・東灘区と芦屋市に狭く限定した問題点がありますが、「都市部での発電所計画による環境悪化に不安を覚える市民の関心の高さが浮き彫り」(神戸新聞5月7日付)になりました。
 公聴会での公述は、住民が神鋼石炭火力発電所建設計画に対する不安や疑問を述べ、知事・市長が神鋼に提出する評価意見書に反映させるものです。公述者と傍聴参加者が多ければ多いほど大きな影響を与えます。
 ぜひ、今すぐ公述人の応募手続きをして下さい。

神戸市公聴会
6月13日(土)
午前10時〜午後2時
灘区民ホール

公聴会応募提出先
◎神戸市環境局環境保全部環境審査室宛
郵送の場合: 〒650−8570(住所は書かなくても郵便番号だけで届きます)
神戸市中央区加納町6丁目5番1号
FAX: 078−322−6069
電子メール: assessment@office.city.kobe.jp

公述申し出の内容
◎公述の内容、氏名、住所、電話番号

意見書提出締め切り日
6月4日(木)必着


兵庫県公聴会
6月18日(木)
午後6時〜午後9時
芦屋市民会館401号室

公聴会応募提出先
◎兵庫県環境政策課環境影響審査室宛
郵送の場合:〒650−8567 神戸市中央区下山手通5丁目10−1
FAX:078−362−4024

公述申し出の内容
◎意見の要旨及びその理由、氏名、住所、年齢、職業

意見書提出締め切り日
6月8日(月)必着


公述例1
 今の5倍の石炭を燃やすのに、今より空気が良くなると言われても、信じがたい。環境影響評価をやり直すべきだ。今でも空気の汚れがひどいのに、大人はともかく、子どもへの影響が心配。

公述例2
 「西区の仮設から復興住宅に転居して大丈夫か」という声が出ていた。特に高齢者の方が心配されている。体の弱い老人への影響が怖い。

公述例3
 大量の石炭を燃やすと大量の二酸化炭素を出す。いくらエネルギー効率を高めても、緑地創造を行っても、地球温暖化防止に逆行する。環境影響評価が不十分、やり直しを求める。

公述例4
 発電効率は40%といわれており、残りの60%が熱として放出される。そのうちの何%かは、温排水として海水温上昇になるが、大気放熱とあわせると相当な影響があるのではないか。逆転層の発生に関する可能性など、気象条件への影響が検討されていない。環境影響調査をやり直す必要がある。

公述例5
 石炭に含まれる重金属に関する記述が全く無い。煤煙処理装置は100%除去できず、大量の石炭を燃やすとそれだけ多くの重金属が大気中に拡散され、数十年後に土壌や動植物に蓄積され、影響がでてくる可能性がある。検討して環境影響評価を行うべきだ。

公述例6
 和歌山の梅枯れ被害の例がある。150mの煙突から風向きにより六甲山に排煙があたり、植物への被害がでるのではないか?逆転層がたびたび起きればもっと悲惨な状態になることも考えられる。動植物への酸性雨・霧の影響等についての環境影響評価を追加するべきだ。  

公述例7
東部副都心にWHO神戸健康センターが建設され、そのすぐ隣に環境に大きな影響を及ぼす石炭火力発電所が出来るのは、都市計画上問題だ。

公述例8
 新たな雇用の創出と確保というが、数千人の強制出向・首切りを行っておきながら、700人程度の雇用では、マイナスの方が多い。地域の小売店や商店は、工事期間中は一定潤うが、地域経済に与える打撃は大きいと思う。地域経済に与える影響についても検討すべきだ。 

※誰でも公聴会で発言できるように、ミニ学習会を行います。気軽に応募して下さい。



公述申し出書

1998年  月  日

氏 名  
住 所  
年 齢  
職 業  
意見の要旨、理由