神戸市交渉(要旨)
1998年7月27日
(文責:丸山)
- 出席
神戸市:長屋主幹、宮崎課長
市民ネット:森岡・井上・丸山・( )
- 交渉内容
事前にファックスしておいた申入書に基づいて、1項目づつやりとりを行った。以下にその要旨を紹介する。
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H9年度より繰り越しH10年度までとなっている。バックグラウンド調査はH6年度を基準にH17年・22年の予測を行った。道路交通が緩和され寄与濃度、定格・実態の両方で計算、かなり低い値になった。公表は審査会答申後行う。
NOxは0.06を超える地域はない、ギリギリの所はある。神鋼の排出量は現在と変わらない。NOx・SOxとも部分的に若干上がる場所はあるが。
ベース半径30キロ圏、インプット30キロ、アウトプットは神戸市・芦屋市。
- 環境アセス条例とは別の調査、説明会・縦覧・公聴会は必要ない。
- アセスにないのでやらない。
- 関係地域がかなり限定されている。NOx・SOxの最大着地濃度(1.7m)地点が中央区から東灘に収まっていた。最大着地濃度の風下に同様の濃度地帯がひろがる点について、どのように見ているか質問したが、全く検討していない。コンピューターシュミレーションは、地形を入れて検討していないと明確に回答。
- 説明会は事業者の責任と判断で行うもので、指導は出来ない。若干消化不良がある場合も・・・説明会が終わっても住民から問い合わせがあればきめ細かく対応をお願いした。(口頭で)
- 環境庁でも審査会は非公開、審議会は神戸市でも公開している。審査会の議事録は公開条例に基づいて資料請求してもらえば公開できる。
- 炭酸ガスは1990年レベルに押さえる方針。NOxは現在1900トン出しているが将来、以下になるであろう。1900トンではダメだと言っている。あと数100トン努力が必要。NOxを24ppmとしているが、もう少しがんばれないかと言っている。排出量の監視はテレメーターで行う。SOxは現状より増える。700トン→1200トンに。増えても環境基準以内、脱硫装置は現在最高レベルのもの、努力している。装置を2個つけるとか、並列配置するなどを要求したが、「審査会で審議中なので今の段階でどうこう言えない。」と回答。また、「市としては産業復興として後押ししないといけないものもある。環境部局としては増えるのは困るし減らしてほしい。」とも。
- 重金属・ダイオキシン・環境ホルモンは国の調査内容に入っていない。審査会には重金属の資料を提出してもらっている。総量数値は公表の検討できる=検討の余地はある。ダイオキシン調査は、国が大気6地点、水質3地点、土1地点で行う。神戸市は4地点で大気と土を行う。
- 重要である。きっちりやっていきたい。テレメーター監視はやらないといけないでしょう。環境保全協定を結びなおしたい。協定の中に何らかの形で見えるようにしたい。
- SOxはS60年のレベルだ。増えても拡大しない。健康被害とNOx・SOxとの因果関係は明確になっていない。新たな健康調査は出来ない。見守りたい。
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- 健康被害とNOx・SOxの因果関係について、森岡Drより詳しく説明し、行政として企業の立場に立つのでなく、市民の健康を守る立場に立ってほしい。と要望して交渉を終わる。
以上
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