神戸製鋼所代表取締役社長
水越 浩士 殿

1999年4月27日
石炭火力発電所問題を考える市民ネットワーク
世話人 和泉 正人 (兵庫県保険医協会・医師)
井上 准一 (神戸公害患者・家族の会)
小牧 英夫 (弁護士)
小山乃里子 (神戸市議会議員)
広岡 豊 (兵庫県労働組合総連合)
藤田 晃 (甲南大学教授)
森岡 芳雄 (東神戸病院医師)
風呂本武敏 (日本科学者会議兵庫支部)


神鋼石炭火力発電所建設に関する要求書

 貴社は、3月10日に鍬入れ式を強行しましたが、十分な情報公開、住民説明会を行っていないため、石炭火力発電所による健康被害に対する不安は一層高まっています。
 私たちは、以下の項目にたいし5月17日までに文書で回答されるよう要求します。

要求項目

  1.  修正環境影響評価書の住民説明会を、30キロ圏内自治体で可能な限り、全住民を対象に行 うこと。

  2.  二者間環境保全協定(神鋼と神戸市)で欠落している内容について、住民団体(市民ネット ワーク)と環境保全協定を結ぶこと。

  3.  設備投資額を当初予算より500億円も削減しながら十分な環境対策が実施できるか大きな疑問 です。健康被害が起きない環境対策が出来る根拠を明確に示すこと。

  4.  二者間環境保全協定で@「イオウ酸化物:年間総排出量1100t/年以下」A「イオウ酸化物 :年間総排出量をさらに現状(730t/年)程度となるよう可能な限り抑制に努める」Bチッソ酸化 物:1,500t/年以下Cばいじん:年間総排出量現状(250t/年間)以下について、それぞれ の達成期日を明確に示すこと。達成できない場合は、建設を中止すること。

以上