神戸製鋼との交渉報告

1999年7月23日
11:00〜12:20
文責:丸山  

  1. 出席者
  2. 神戸製鋼: 正岡泉(総務部次長・神戸総務グループ長)
    宮本要(総務部係長)
    市民ネット: 井上准一、岡敦子、丸山寛、芦屋市議、芦屋市議団事務局


  3. 交渉経過
    1. まず4月27日の要求書への回答を求めた。

      1.  修正環境影響評価書の住民説明会を、30キロ圏内自治体で可能な限り、全住民を対象に行うこと。

        回答
         アセス条例にもとづき行ってきた。評価書など縦覧していただき、4カ所で説明会を行った。

      2.  住民団体(市民ネットワーク)と環境保全協定を結ぶこと。

        回答
         神戸市と昨年12月に環境保全協定を結んだ。

      3.  設備投資額を当初予算より500億円も削減しながら十分な環境対策が実施できるか大きな疑問です。健康被害が起きない環境対策ができる根拠を明確に示すこと。

        回答
        当初予算はきっちり積み上げたものでない。環境は重要だと認識、保全協定を守るので信頼してほしい。

    2. 回答を受け、質疑応答形式でやりとりを行った。

      1.  発電所建設により大気環境が悪化する。特に健康被害に影響が強いSOxの総排出量が増える。

        回答
         問題は濃度がどうなるかだ。濃度はよくなる。高能率の設備、既設設備を廃止し燃料も変える。濃度を下げないと計画が認められない。

      2.  SOxの年間総排出量が1100トン一定期間を経て現状以下とする。としているが、一定期間とは?その根拠について。

        回答
         機械の安定的な操業に一定期間が必要なため。2期目が稼働する2004年から一定期間、3年と言ってよい。

      3.  1基目の稼働で機械の安定的な操業はできるし、機械の運転習熟に1年も必要ない。なぜ5年も必要なのか。1基でSOxの年間総排出量550トンと考えてよいか?

        回答
         技術者でないのでわからない。環境アセスでは濃度が下がる。

      4.  総排出量が増えれば濃度が上がるし、減れば濃度は下がる。アセスは計算式に基づいたシュミレーションで、実際に稼働してみないと本当の影響はわからない。すでに稼働している火電では空気の流れにそって被害がでている。機械設備の性能なども含め住民が納得できる説明を行うべきだ。