神鋼神戸発電所1号機の営業運転開始にあたっての声明

2002年4月1日
石炭火力発電所問題を考える市民ネットワーク
世話人 井上准一(神戸公害患者と家族の会)
      小牧英夫(弁護士)
      小山乃里子(ラジオパーソナリティー)
      廣岡豊(兵庫県労働組合総連合)
      菊本義治(日本科学者会議兵庫支部)
      森岡芳雄(兵庫県保険医協会・東神戸病院)
      藤田晃(元甲南大学教授)
1、本日、神戸製鋼は、神鋼石炭火力発電所1号機の営業運転を開始した。
 しかし、神鋼は、私たち県民・市民の不安や疑問の声に耳を傾けず、十分
 な説明もせずに建設を強引に進めてきた。1年間に120?140億円も
 の巨額の利益確保を予定しながら、環境保全対策の不備を指摘して、大気
 ・環境汚染防止対策、地球温暖化防止対策の強化、住民参加・情報公開な
 どの要求にまともに応えない、住民を無視した神鋼の横暴に、私たちは激
 しい憤りを押さえることが出来ない。
2、また、私たちは、環境保全協定の改訂、環境観測地点の強化、地球温暖
 化ガス(CO2)排出削減対策を神鋼に指導すると共に、行政として必要
 な施策を行うよう兵庫県と神戸市に要求してきたが、神鋼の代弁者となっ
 てかばい、神鋼と一体となって石炭火力発電所建設を推進してきた行政の
 姿勢に怒りを禁じ得ない。
3、 私たちは、ボランティア69人(西宮・芦屋市と神戸市7区)の協力
 で行ってきた自主アセス運動、環境保全協定の不備を是正させる運動、住
 民参加と情報企開を求める運動など、大気・環境汚染監視活動への取り組
 みを継続・強化し、神鋼と兵庫県・神戸市に対する運動を引き続き強化す
 るものである。
以上