2002年4月1日に営業運転を開始した神鋼神戸発電所は、1ヶ月も経たないのに4月27日より5月23日までの予定で、定期点検のためとして運転を休止しました。

 他の発電所ではこんなに早い時期に定期点検など考えられないことです。何か異常でも起きたのでは?

 神戸市の公園敷地内に建設中の「灘浜ガーデンバーデン」(神鋼石炭火力発電所の温浴施設)が4月1日オープン予定のところを、4月11日にずれこんでオープンしました。周辺緑地整備を神戸市に行わせ、その上施設の運営まで神戸市に要求したものの、断られたという噂の施設です。

 本来、地域住民に迷惑をかけるお詫びにと、周辺への住民サービスで無料にすべきと、私たちは思うのですが、最初だけ利用料金の半額という厚かましさ。

 灘浜ガーデンバーデンの入り口ドアの手前右側に窒素酸化物・イオウ酸化物、冷却水温度の常時公開モニターがあります。小さくて目立たないので、見落としがちですが、ここを利用するときには必ずチェックしてください。

 モニター画面にグラフ形式で表示されるようになっており、上の方に赤いラインがあります。チッソ酸化物とイオウ酸化物の上限24ppmラインです。

 イオウ酸化物は、環境保全協定で「年間総排出量1,100トン以下・・・さらに現状以下程度(730トン)となるよう可能な限り務める」ことになっています。730トン以下にするためには、4ppm以下にする必要がありますが、モニター画面のレッドライン(24ppm)に惑わされてはダメです。