火力発電中央区連絡会ニュース

発行:神鋼石炭火力発電公害問題中央区連絡会

事務局:東神戸診療所(電話231−9031)

担当:石田 義信

No.38号

けむり けむり 黒いけむり

 年明けの1月6日から、神鋼神戸発電所の煙突から黒い煙がたちのぼるのが多くの人に観測されています。特に早朝に多く見られます。発電所は、12月29日から1月5日まで、電力調整のため休止していました。再稼働時に、特に汚い煙が出たようですが、その後も朝によく黒い煙が出ているので、石炭の質を落としているのでは、と思われます。次の写真はいろんな方から寄せられたものです。
菊池さん撮影(中央区港島)
山内さん撮影(中央区籠池通)
大西さんの目撃絵(中央区熊内町)
田付さん撮影(灘区)
2月16日(日)に学習会
「黒い煙が出るのは、石炭の質を落としてのではないか?」「NOxのカプセル調査をやってるけど結果を見てもよくわからない。」等の疑問、質問にお答えすべく、NOxの測定をやっておられる講師をお招きして学習会を開きます。忙しい中ですが、是非ご出席下さい。
と き: 2月16日(日)13:00〜15:00
ところ: 葺合民主商工会2階会議室
お 話: 「石炭の質で公害の差がある・・神鋼発電所の公害は?」
講 師: 長倉規矩雄氏
「公害なくせ県民集会」で兵庫県と話し合い
 昨年12月24日「公害なくせ県民集会」が兵庫県と話し合いを持ち、市民ネットの一員として、中央区連絡会からも4名が出席しました。

 4月の本格稼働後、何回かの点検、補修が行われており、その内容などを公表するように、神鋼に要求するよう求めたのに対し、「灘浜ガーデンバーデンに設置してあるモニターに表示するようにしている」からそれを見ろと言わんばかりの回答でした。

 また、廃棄物などのデータをすべて公開するよう神鋼に求めて欲しい、と言う点についても、環境保全協定で超えてはならないとした数値が守れない時のみ、報告を求めるのだという回答で、県と話し合う意味がないような返事ばかりでした。

 この他、電磁波の問題、神戸市の小・中学校にエネルギー館見学勧誘を神鋼がやっているが、CO2をはじめ有害物質が排出されることなども、正しく伝えるよう、県教育委員会などに申し入れよ。太陽光発電などに県として補助金制度を作れなどの要求に対しても、出来ない、問題ないなど素っ気ない態度でした。ただ、グリーンエネルギー推進で、淡路島で風力発電がさらに増えることなどが朗報でした。

納得できますか?神戸市環境局のこんな答え

 2月7日、市民ネットは神戸市環境局と話し合いました。発電所の様々なデータの提出を求めるのが主な目的でしたが、市民が不安に感じる煙などについても話し合いました。

 写真や記録絵などを見せ、「黒い煙がよく上がる。石炭の質を落としているのでは?」の質問に対して「寒くなり蒸気が見えるようになった。黒く見えるのは雨雲が黒く見えるのと同じで、光の当たり具合によるものだ。」の答え。大気の汚染を示すNOxやSOxの数値が悪くなってはいない。良くなっているくらいだと言うのです。

 電磁波の高い値については、国際基準などを見極めていきたいと。

 データの提出は出し渋りましたが、電子ファイルで出すことにさせました。(中央区連絡会は2名参加)