火力発電中央区連絡会ニュース

No.43号 発行:神鋼石炭火力発電公害問題中央区連絡会

事務局:東神戸診療所(電話231−9031)

担当:石田 義信

2003.8.23

残暑厳しき折柄、お見舞い申し上げます。

  地球規模での異常気象は、年々ひどくなってきています。日本では、東北地方が梅雨明けしないまま、秋に向かうということで、お米の不作が心配です。一方、ヨーロッパでは、熱波に襲われ熱中症で死ぬ人が続発しています。フランス、スペインでは、山火事が広がり、スイスの氷河は後退しています。雨が降らず深刻な水不足に直面していると報道されています。これからは、世界的にみず不足となり、農産物の収穫も減って食糧難も目前の課題です。

 ロシアが批准をし、ようやく京都議定書が発効する見通しですが、この議定書に参加しないアメリカは、2035年にはCO2の排出量が現在の1.5倍になると予想されています。今でも世界の4割のCO2を出しているアメリカが1.5倍になるのなら、もはや地球は絶望的ではないでしょうか。

第6回定期総会を9月20日(土)に開催
 今年の総会は、9月に開きます。これまでの総会では、講師の方を招いて講演を行ってもらいましたが、今年はみんなでディスカッションしては?ということになりました。

 ○神鋼発電所の影響と思われることを見たり聞いたりした。

 ○テレビで見た環境問題。

 ○身近にあるゴミなどの問題。

 ○今年の夏の異常気象について、ヨーロッパの猛暑、ニューヨークの大停電、日本の東北の冷夏な どの問題。

 ○太陽光発電を実施して感じること。

 ○我が家の省エネ生活・・・・などなどを出し合ってみてはどうでしょう。

と  き 9月20日(土)午後6時30分〜
と こ ろ 三宮勤労会館404号室
神鋼発電所の周辺の海をウオッチング
 去る8月4日、石炭発電所市民ネットワークは、釣船をチャーターして神鋼発電所周辺の海をウオッチングしました。

 測定項目は、気温、風向、風速、粉塵濃度、海中の1mごとの温度・酸素濃度、海底の泥の成分などです。

 このウオッチングには後藤隆雄先生も参加され、神大の学生さんも調査を手伝っていただきました。調査データの分析をこの学生さんにお願いすることになっています。

 当日は風も弱く、波も穏やかな釣り日和りといった天気でしたが、照りつける日差しは強く、暑い暑いといいながら作業をしました。海底の泥はヘドロ、作業していた人は「とても臭くて、気分が悪くなった」といっていました。中央区連絡会からは、北岡浩さんをはじめ、4人が参加しました。

右の写真

海底のヘドロを採取

上の写真:風力・風向、気温を調査 下の写真:会場から見た火力発電所の全景
大気の汚れは年々ひどくなる。
 6月5〜6日に行った「全国一斉雨と空気の汚れ調査」の結果が出ました。測定の装置を新しいものに変えたので、いっそう正確なデータが得られました。結果を見ると、南の幹線道路が集中している地域で、濃度が50ppbを超える地域が多くなっています。なお、この調査には、東神戸診療所、柳筋診療所、新婦人、共産党などが協力しました。
(旧葺合地域で50ppbを超える地域)
91ppb
磯上通1丁目
75ppb
北本町通1丁目
73ppb
南本町通3丁目
64ppb
浜脇町3丁目
63ppb
琴緒町4丁目
62ppb
琴緒町5丁目
62ppb
割塚通4丁目、熊内町4丁目
61ppb
雲井通5丁目
57ppb
宮本通7丁目
10
56ppb
割塚通3丁目
11
54ppb
熊内橋通5丁目
12
54ppb
生田町1丁目
13
54ppb
浜辺通7丁目
14
53ppb
御幸通4丁目
15
53ppb
割塚通7丁目
16
52ppb
布引町4丁目
17
51ppb
二宮町4丁目
※注  20〜39ppb 汚れている空気

     40〜59ppb 開発容認の空気

     60ppb以上 環境基準を超えている。