神鋼石炭火力発電所の煙突から白煙
◎煙突から白煙の写真 No.1

 03年2月4日 午前9時25分頃、気温6度。

  神戸市灘区 酒心館北側の国道43号線より写す。

◎煙突から白煙の写真 No.2

 03年2月7日 午前9時10分頃、気温7度

 神戸市東灘区 青木浜より写す。

◎灘浜ガーデンバーデンのモニター

 03年2月7日 午前9時30分頃のモニター画面

 02年11月頃から神鋼石炭火力発電所の煙突から白煙が出始め、周辺住民から不安の声が集中していました。

 神戸市に問い合わせると「湿式脱硫装置を使っているため、気温が10度以下になると、水蒸気が白くみえる。」「午後になって気温が高くなると消えるはず」と答えています。

  下の写真は、03年2月4日午前9時25分、気温6度。酒心館(神戸市灘区)北側の国道43号線からのものです。煙突からの白煙(水蒸気)が一旦消えた後、上空で雲になっています。

 ボイラーの設計・建設をしている三菱重工の技術者は「煙突から出る煙は水蒸気だ。すぐに消える煙は害がないが、消えずにいつまでもたなびくような煙は何かが含まれているので注意が必要。」と話しています。

 石炭を燃やすため、イオウ酸化物やチッソ酸化物、CO2、ばいじん・水銀などが出ますが、煙突から広く拡散させるため、高温に熱して高く吹き上げるようになっています。

 高温の状態では気体ですが、温度が下がると固体になる物質は多く、神鋼石炭火力発電所の場合、上空で冷却され固体に変化した物質が核になり、周りの空気中の水蒸気がくっついて雲になったと考えられます。

 神戸製鋼と神戸市は、この疑問にどう答えてくれるのでしょうか?

 03年2月7日に神戸市との話し合いで、このことについて聞きましたが、「神鋼石炭火力発電所からのデータでは、環境に影響があるような変化は見られない」と言うばかりで、納得できる明確な答えはありませんでした。

あれ〜!消えた煙が雲になってる。
西風に乗ってどこまで行くの?
 03年2月7日 午前9時10分頃、東灘区青木浜より、気温7度。遠くから見るともっとよくわかる。一旦消えた煙が上空で雲になり、西風に乗って六甲アイランド方面へ流れている。
03年2月7日の灘浜ガーデンバーデンのモニター画面