灘区連絡会10月ビラ

発行:神鋼石炭火力発電公害問題灘区連絡会

灘区深田町3−5−1 灘民主商工会内

   TEL:078−843−7181


市民のみなさん

地球環境をこわす石炭火力発電は時代遅れです。

年間200万トンのCO2(二酸化炭素)排出の神鋼石炭火力発電は温暖化を一層進める

バイオマスとは?

 動植物廃棄物をはこうさせてつくるメタンガスや木質廃棄物の直接燃焼など、生物期限のエネルギー資源の総称。

ポ自然エネルギーで賄える

開発に力を入れるかどうかは国の姿勢で決まる

 日本の現在の総発電量は約9000億Kw寺。そのうち約3分の1が原子力発電で占めていますが、自然エネルギーの発電量は1%にもなりません。

 再生可能な自然エネルギーの洗剤量は、資源エネルギー庁の資料によると、太陽光と風力とバイオマスを合計すると、3143億Kw時。さらに今後の技術開発などで、8987億Kw時となり、現在の総発電量に相当する量になります。しかし、なかなか進みません。

 原子力発電所の開発には、1956年の原子力燃料公社発足から今日までの46年間に、

5兆3800億円もの予算を使っています。一方、自然エネルギーへの開発予算は、この10年間で年平均200億円です。このお金の比較からも、国が自然エネルギー開発に力を入れているかどうかわかります。

ドイツに見る自然エネルギー政策

国をあげての取り組み、10万人の雇用創出も

 ドイツは、2000年に「再生可能エネルギー法」を施行し、2050年頃にエネルギー需要の半分を自然再生エネルギーでまかなうことを目標としています。

 普及のための財源に、環境税の税収を充てています。2002年に北部ジュルト島沖で洋上風力発電ファームの建設を始め、30年後には国内の電力消費の15%を賄う計画。2001年の「バイオマス令」は、木材や家畜の糞などの生物起源ガスを利用した発電に対して補助金を与え、農業バイオマス発電所を稼働620基から5000基に増設する計画。これらの取り組みで、二酸化炭素の排出量は、年間500万トン〜1000万トンの削減を見込み、さらにドイツ政府は、自然再生可能エネルギーの開発・普及に伴い、風力で3万5000人、全体で10万人の雇用を創出すると見込んでいます。

これからの発電は、自然エネルギーの活用を

21世紀は、石炭・石油や原子力に替わり、太陽光・風力・バイオマスなどに

広がる風力NO3

オホーツクの風を電気にする浜頓別市民発電

 北海道の北の端、稚内からオホーツク海沿いの国道を網走方面に走っていくと、原野に4基の風車が力強く回転していました。

 浜頓別の風力発電「はまかぜ」ちゃんです。1999年7月NPO北海道グリーンファンドが誕生し、「コーヒー一杯の基金で環境にやさしい未来をつくりませんか」という呼びかけに応えて建てられた日本で最初の「市民出資」の風力発電所です。

 2001年9月から稼働し、一基で焼く900世帯分の電気を発電、看板には「原発も地球温暖化もない未来をめざして」とあり、遮る者がない海沿いの原野は、風力発電に最高の場所。異国の景色のようでもありました。

 デンマーク製 高さ60m 羽の長さ27m