火力発電中央区連絡会ニュース
No.50
発行:神鋼石炭火力発電公害問題中央区連絡会
 
事務局  東神戸診療所(電話 231−9031)
2004.11.5
担当  石田 義信
 兵庫県下でも、淡路島、豊岡の台風被害のものすごさに身も心もすくむ思いがしましたのに、とどめをさすかのような、新潟中越地震でした。10日以上経ったのに、未だ強い余震があり、復興もなかなか進まず、加えての雨、寒さにどんなにか披災者の方は心細い思いをされているかとお察しします。政府が本気にやろうとすれば、経済大国の日本ですから、すぐに仮設住宅は建ち、復興のめどは立つだろうにと歯ぎしりするおもいです。カンパ、ボランティアなどできることはしたいものです。阪神大震災で全国から受けた支援をお返しする意味でも・・
定期総会終わる  10月22日に
 神鋼石炭火力発電所の2号機が本格稼働したもとで、第8回定期総会が、勤労会館302号室で開かれ、20名が参加しました。葺合民商の坪田さんの司会で始まった総会では、野上事務局長の議案提案があり、会計報告とともに全会一致で承認されました。

 議案では、まず神鋼発電所の現状が 述べられ、健康破壊の窒素厳化物、硫黄鹿化勧が排出 され続けており、その上地球温暖化 の原因の二酸化炭素を年間200万トンも出し続け、発電 所だけで売り上げ600億円、営業利益200億円と大儲けしていること、しかも、事故続 きにも関わらず、市民に情報を 伝えない姿勢を批判しています。

 この間、関電では美浜原発で人身事故があり、配管の肉薄問題が多くの発電所で起こっている実態が明らかになってきました。このような事故は神銅発電所でも起こりうることであり、その対策を神鋼に求めることの重要性を指摘しています。

 これからの運動をどう進めるかについて、対県、対市、対神鋼などとの交渉や要求実現に全力をあげると同時に、1日も早く100名の会員増やしをして、学習もして質・量ともに大きな組織にしていくこと、定置、定点での環境観測などをすることを決めました。

地球温暖化は、いま・・・(第2部から)
 総会の第2部では北岡 浩さん(電力・兵庫)、岩崎 みすずさん(神戸大学院生)から温暖化について次のようなお話があり、皆で討論をしました。

 北岡さんは、温暖化の1番の原因のCO2が日本ではふえつづけていること、それも工場などの産業部門、自動車などの運輸部門で大半を占めているので、政府をはじめ行政の真剣な取り組みが必要なこと、民生部門(家庭など)での省エネだけでは、京都議定書の実行は難しく、発生源で発生させない、その手だての1つとして、環境税の導入なども有効だ、と話されました。

 岩崎さんは、「大気環境学会」に参加され、温暖化が進んでいるという説を採る人とともに温暖化は起こつていないとうひとが少数ではあるがいる。その根拠としてアフリカの西海底の火山は人間の出す何千倍ものCO2を出していること、長い地球時間でみれば、氷河期、間氷期を繰り返しており、その範囲のことではないかという意見がある。京都議定書できめた目標は1990年比−5.2%で、それぞれの国の目標値がある。この値を達成するのため、排出量の国際取引が行われていることを紹介しました。
 みんなの討論では、CO2の排出量はどうやって計れるのか、という質問がでたり、灘連絡会の広岡さんからは、植林や排出量の取引でなく、発生源でCO2を出させない運動を神銅にすることや、政府に自然エネルギーへの転換を求めることが大事だという発言がありました。また、同氏のごあいさつのなかでは、神銅が毎秒85トンもの大量の7℃高い排水をしており、日本全国での発電所を合計すると膨大な量で、これも海水を温め、温暖化の一因になっているのではないか、というご発言もありました.そのほか、「永続可能な社会をめざして」の集会に参加された方からは、自然エネルギーなどをもっと活用する取り組みが必要であり、市民の側からも積極的に立ち上げるべきで、大阪などではその取り組みが飴まっていると発言日本に多い火山などのエネルギーを利用できないのか、などの発言もありました
総会でごあいさついただいた方

   だんの 太一氏(日本共産党神戸市会議員)

   丸 山 寛氏(石炭火力発電所問題を考える市民ネットワーク事務局長)

   広 岡 豊氏(石炭火力発電所問題灘区湊絡会事務局長)

総会で提案できす事後承諾をいただいた世話人・事務局員(敬称略)

 <世話人>

      東 久美子(神戸民商)、大西 照美(新婦人)、門(東神戸診療所)、

       北岡 浩(電力・兵庫)、小林 昌夫(葺合民商)、

      だんの 太ー(神戸市会議員)、戸崎曾太郎(共産党葺合支部)、

      高原 悦子(中央区年金者組合)、船岡 清(神戸中央区労働組合協議会)

 <事務局員> 

      野上 清博、 坪田 和久、 伊井 ひろみ、 前田 安枝、 岡 敦子