灘区連絡会3月ビラ

発行:神鋼石炭火力発電公害問題灘区連絡会

灘区深田町3−5−1 灘民主商工会内

   TEL:078−843−7181


市民のみなさん

地球環境をこわす石炭火力発電は時代遅れです。

年間200万トンのCO2(二酸化炭素)排出の神鋼石炭火力発電は温暖化を一層進める

儲け本位だけでよいのか

神鋼よりの欠陥協定は環境も健康も守れない4月から神鋼石炭火力発電所の2号機が本格的稼働を始め、年間約600億円以上の売上で200億円からの利益を想定しているとされています。そのために1日石炭を1万トン(10トントラック千台分)から燃やし、イオウ酸化物や、チッソ酸化物、ばいじんなどの有害物質や地球温暖化を進める二酸化炭素(CO2)などの排出を倍加きせます。

 さらに石炭には微量ですが多くの重金属を含んでいます。石炭を大量に燃やすので排出量も当然増え、環境や人体への影響が心配です。広島県の竹原石炭火力発電所では、発電所が稼働し、近くの松の木の年輪幅が狭まり(写真参考)水銀が増えたことが調査で明ら

かになっています。

 市民参加で環境を守れる協定の実現と公害を未然に防止するための活動活に参加下さい。

講演のあんない
重金属汚染の心配はないのか?

神鋼石炭火力発電所

と き 日 午後1時30〜4時30
ところ 三宮勤労会館308号室
内 容 報告 「これまでの経過と私達の運動」
「8・4海上ウォッチング調査」

後藤 隆雄さん(元神戸大学講師)

講演 「重金属汚染と石炭火力発電所」

畑 明朗さん大阪市立大学大学院教授

資料代 500円
 竹原3号機の稼働後(1983年)成長が急に悪くなった松の切り株。

1992年5月撮影(三原市)

※資料 「地球環境を壊す石炭火電」より 

 現在神鋼と神戸市が結んでいる「環境保全協定」では市民参加がありません。発電装置の故障などは報告もしなくてよい神鋼よりの欠陥協定です。

これからの発電は、自然エネルギーの活用を

温暖化を防ぎ環境を守る太陽光、風力、バイオマスなどに

環境・エネルギー政策 NO2

 再生エネルギー推進のヨーロッパ

 ドイツやデンマークなどの再生可能エネルギーの大きな前進の背景には、国の政策として電力会社の「買取義務」や有利な「売電価格制度」などがあります。

 デンマークの風力発電は炭素税や硫黄税が免除されるので化石燃料の発電より倍近くの価格での買取。共同出資で行った場合は「投資」としての採算があい、投資利回りが年7.1%にもなっています。

 原発優先再生エネルギー抑制の日本

 日本は昨年4月実施の新エネルギー特別措置法で新エネルギーの導入日標(2010年)が電気利用量の全体のわずか1.35%です。あまりにも目標自体が小さく市民の風力発電の買取が受つけてもらえない事態が生まれています。予算では原子力発電関係は大幅に増やして4340億円も計上。一方太陽光の住宅設備導入にたいする支援は昨年の133億円を60億円の半分以下に削減しています。これでは「自然エネルギーの推進ではなく抑制になっている」との批判がでるのも当然です。

日本一「風車」間もなく完成

1万kwの発電で1000世帯の電気を賄う

「ホテルニューアワジ・プラザ淡路島」(南淡町)が敷地内で建設中の風力発電設備がこのほど、プロペラ部分の取り付け作業を終え、完成間近となっています。国内最大級の出力を備え、31日に稼働する予定です。

 高さはプロペラ部分を含めると97.5m。最大出力は1時間に2000kwで、日本最大規模。一日に見込まれる発電量の1万kwは1000世帯の一日の電力消費量で、すべて関西電力に売電します。

 風向きに合わせて方向が変わり、風速25m以上の強風時には回転がとまるなど、最新の設備で、総事業費5億3200万円。一部は国から補助を受けています。

  (3月20日神戸新聞淡路版より)