神戸市議会議長 様

年  月  日

神鋼神戸発電所の公害発生を
未然に防ぐ措置を求める請願書


【請願趣旨】

神戸製鋼所灘浜工場内に石炭火力発電所が徐々に姿を現してきました。それに伴って周辺住民から不安の声が多く出されています。
 環境アセスメントでの公聴会や意見書公募に多くの住民から疑問・問題点が指摘されましたが、何らの解決策も示さないまま環境アセスメントを終了し、神戸市と神戸製鋼所の間で「環境保全協定」を結んで発電所の建設が着工されました。
 神戸市と神戸製鋼所の間で締結された「環境保全協定」は、?地球温暖化ガス(CO2)排出野放し?硫黄酸化物が現状を上回る?重金属・有害化学物質が含まれる廃棄物処理が業者まかせ?常時情報公開が部分的(硫黄酸化物・窒素酸化物・水温のみ)?市民参加が認められていないなどの問題点があります。
 このような不十分な二者間「環境保全協定」のもとで、今でも自動車排ガス・道路公害がひどい大気汚染地域に、さらに大量の石炭を燃焼させる大規模火力発電所が稼働することになれば、健康被害の増加、また、高煙突化し拡散するため、神戸市だけでなく隣接する芦屋、西宮、宝塚、伊丹などの周辺自治体への影響が懸念されます。
 環境問題については、これまで被害が起きてからの対策、それも長期間の裁判や国民からの批判が集中してしぶしぶ責任を認め謝罪するなど、公害対策をなおざりにし利益を最優先する企業の姿勢が問われています。尼崎公害裁判では、被害者が判決を待たずに次々と亡くなる事態を招き、大阪高裁は、被告である国と道路公団に対し“21世紀に持ち越さず年内和解解決”を迫り、和解しました。
 環境アセスメントはあくまでも予測であり、前提条件が変われば結果は全く違う内容になります。温浴健康施設づくりなどでごまかすのでなく、大気汚染物質の排出を減らし、健康被害への影響を限りなくゼロにする対策が必要です。
 今、雪印乳業・三菱自動車・三洋電機など、国民不在・利益最優先の企業活動に対して厳しい国民の目が注がれています。世界をまたに活躍する大企業といえども、国民・地域住民と共生する企業活動、環境に配慮した工場・製品づくりなど、国際水準めざして必死に努力しなければ生き残ることができない時代になっています。神戸を発祥の地とする神戸製鋼所は企業倫理憲章に恥じないよう、地域住民とともに歩む姿勢をとるべきです。
 建設地の当該議会である神戸市議会が市民の代表として「企業活動へのチェック機能」を果たす役割は非常に重要だと思います。公害発生を未然に防ぐため、神戸市長と神戸製鋼所社長に以下の対策を求めます。採択をよろしくお願いします。


【請願項目】

1、環境保全協定に以下の内容をもりこみ、改訂を行うこと。

 ?硫黄酸化物排出量を稼働直後から現状以下にすること。

 ?重金属・有害化学物質が含まれる廃棄物処理を業者まかせでなく、最終処分

  まで責任持つこと。

 ?すべてのデータを常時情報公開すること。

 ?市民参加を保障すること。

2、建築中の1基目が完成し稼働した場合、1年間の運転管理状況と周辺大気汚

 染実態、土壌調査を行って公表し、環境保全協定が完全に守られることを確認

 すること。

3、地球温暖化ガス(CO2)排出削減対策をさらに強化すること。

4、大気・土壌汚染、植物被害などの影響が集中すると予想される地域に、環境

 観測・測定機器を設置すること。

5、神戸港内の海水温および水質調査を行い公表すること。

 
  氏   名           住            所
   
   
   
   
   

 取り扱い団体(                          )


兵庫県議会議長 様

年  月  日

神鋼神戸発電所の公害発生を
未然に防ぐ措置を求める請願書


【請願趣旨】

神戸製鋼所灘浜工場内に石炭火力発電所が徐々に姿を現してきました。それに伴って周辺住民から不安の声が多く出されています。
 環境アセスメントでの公聴会や意見書公募に多くの住民から疑問・問題点が指摘されましたが、何らの解決策も示さないまま環境アセスメントを終了し、神戸市と神戸製鋼所の間で「環境保全協定」を結んで発電所の建設が着工されました。
 神戸市と神戸製鋼所の間で締結された「環境保全協定」は、?地球温暖化ガス(CO2)排出野放し?硫黄酸化物が現状を上回る?重金属・有害化学物質が含まれる廃棄物処理が業者まかせ?常時情報公開が部分的(硫黄酸化物・窒素酸化物・水温のみ)?市民参加が認められていないなどの問題点があります。
 このような不十分な二者間「環境保全協定」のもとで、今でも自動車排ガス・道路公害がひどい大気汚染地域に、さらに大量の石炭を燃焼させる大規模火力発電所が稼働することになれば、健康被害の増加、また、高煙突化し拡散するため、神戸市だけでなく隣接する芦屋、西宮、宝塚、伊丹などの周辺自治体への影響が懸念されます。
 環境問題については、これまで被害が起きてからの対策、それも長期間の裁判や国民からの批判が集中してしぶしぶ責任を認め謝罪するなど、公害対策をなおざりにし利益を最優先する企業の姿勢が問われています。尼崎公害裁判では、被害者が判決を待たずに次々と亡くなる事態を招き、大阪高裁は、被告である国と道路公団に対し“21世紀に持ち越さず年内和解解決”を迫り、和解しました。
 環境アセスメントはあくまでも予測であり、前提条件が変われば結果は全く違う内容になります。温浴健康施設づくりなどでごまかすのでなく、大気汚染物質の排出を減らし、健康被害への影響を限りなくゼロにする対策が必要です。
 今、雪印乳業・三菱自動車・三洋電機など、国民不在・利益最優先の企業活動に対して厳しい国民の目が注がれています。世界をまたに活躍する大企業といえども、国民・地域住民と共生する企業活動、環境に配慮した工場・製品づくりなど、国際水準めざして必死に努力しなければ生き残ることができない時代になっています。神戸を発祥の地とする神戸製鋼所は企業倫理憲章に恥じないよう、地域住民とともに歩む姿勢をとるべきです。
 建設地の当該議会である兵庫県議会が県民の代表として「企業活動へのチェック機能」を果たす役割は非常に重要だと思います。公害発生を未然に防ぐため、神戸市長と神戸製鋼所社長に以下の対策を求めます。採択をよろしくお願いします。


【請願項目】

1、環境保全協定に以下の内容をもりこみ、改訂を行うこと。

 ?硫黄酸化物排出量を稼働直後から現状以下にすること。

 ?重金属・有害化学物質が含まれる廃棄物処理を業者まかせでなく、最終処分

  まで責任持つこと。

 ?すべてのデータを常時情報公開すること。

 ?市民参加を保障すること。

2、建築中の1基目が完成し稼働した場合、1年間の運転管理状況と周辺大気汚

 染実態、土壌調査を行って公表し、環境保全協定が完全に守られることを確認

 すること。

3、地球温暖化ガス(CO2)排出削減対策をさらに強化すること。

4、大気・土壌汚染、植物被害などの影響が集中すると予想される地域に、環境

 観測・測定機器を設置すること。

5、神戸港内の海水温および水質調査を行い公表すること。

 
  氏   名           住            所
   
   
   
   
   

 取り扱い団体(                          )